東大宝生会
東大宝生会の毎日
稽古
柏蔭舎稽古
毎週土曜日14時~17時半に、駒場キャンパス内の柏蔭舎(はくいんしゃ)という建物で学生だけの稽古をしています。師範稽古で習ったことを復習したり、イベントの打ち合わせをしたり、お菓子を食べたり、基本的に超自由でアットホームに活動しています。この時間帯のいつ来ていつ帰っても良いことになっていて、各人がその日の都合に合わせて(勉強、バイト、能を見に行く……などなど)自由に参加するお稽古です!
柏蔭舎はこんなところ。キャンパスの外れにある、どこか懐かしい気持ちになれる(?)和室です。
師範稽古
月に2~3回程度、だいたい平日の夕方~夜に師範の先生にお稽古をつけて頂いています。場所は神保町にあるわんや舞台という稽古舞台です。新しい舞や謡を教わったり、学生稽古で稽古したことをお見せして直して頂いたりしています。プロの先生に直接ご指導頂ける機会はとても貴重で、みんなこの師範稽古をとても楽しみにしています! こちらの師範稽古も各人の都合に合わせて参加できます。師範の先生についてはこちら
丁寧でわかりやすく、的確なご指導は大人気です!
臨時学生稽古
舞台前の休日や長期休暇には、柏蔭舎以外にも大学内の施設や地域の公民館をお借りして学生稽古をすることがあります。(なぜか)柏蔭舎稽古よりも密度が高く超ハードスケジュールになることもありますが、直前の追い込みが得意な東大生にぴったりな、とても成長できるお稽古です!
場所はいろいろ。先輩が優しくアドバイスしてくれます!
舞台
東大宝生会では年間7~10回の舞台に立たせていただいており、これを目標にしながら日々活動しています。
関東宝生流学生能楽連盟自演会(6月・12月)
関東にある宝生流能楽サークルはすべて関東宝生流学生能楽連盟(通称:関宝連、かんぽうれん)という団体に所属しています。70年以上の歴史を誇るこの連盟には、現在東大の他に慶應、國學院大、相模女子大、自治医科大、実践女子大、十文字中高、白百合女子大、日本女子大、早稲田(シテ方・ワキ方下懸)が加盟しています。この連盟で半年に一度、水道橋にある宝生能楽堂で発表会をさせて頂いており、大勢のお客さんの前でお稽古の成果を発揮したり他の大学の方の芸を鑑賞したりする、とても貴重な場になっています。各校を指導されている先生方や他大の方との打ち上げでもぶち上がり、アドレナリン出まくりな興奮冷めやらぬ一日になります!
私達はこの関宝連自演会を軸にしてお稽古し、この自演会に出す演目を半年かけて準備しています。
もし4月・5月に入部していただいた場合、最短で6月の関宝連で初舞台を踏むことになります!(はやい!)
他大の方と同じ舞台に立つこともあります。とても楽しい一日になります!
全国宝生流学生能楽連盟自演会(6月)
関東の他に関西・名古屋・金沢にある宝生流能楽サークルが年に一度集まって自演会を開きます。東京・名古屋・京都・金沢を持ち回りで開催します。普段舞台でご一緒できない大学の学生さんの舞台を拝見したりレセプションでお話ししたり、とても刺激を受ける二日間です! 関東ではなかなか出ない曲も見ることができたり(お稽古をする曲には微妙に地域差があります)、お囃子を習っている学生さんの発表も拝見できたりと、そういう点でもとても楽しく新鮮な舞台です。
部員みんなで遠征!
能狂言五月乃座・霜月乃座(5月・11月)
東大では5月に本郷キャンパスで五月祭・11月に駒場キャンパスで駒場祭という学園祭が開かれていて、普段別々に活動している東大能狂言研究会三派(宝生会・観世会・狂言会)が合同で仕舞や狂言を発表します。普段古典芸能をご覧になっていない方にも気軽に能楽に触れて頂ける意義深い舞台です。後日開かれる三派合同打ち上げではいつにも増してディープな話が繰り広げられることも……?
打ち上げには二次会(お茶会)がある時も……!
七葉会・篁風会(8月・10月)
プロの能楽師の先生はアマチュアのお弟子さんを大勢ご指導されていて、先生ごとにお弟子さんの発表会が年に一回程度開かれています(社中会といいます)。私達が師事している藪克徳先生の社中会が篁風会(こうふうかい)で、藪先生をはじめ7人の先生方が合同で主催される会が七葉会(しちようかい)です。それぞれの会で1,2曲程度藪先生のお弟子さん方の素謡に地謡として参加させていただくのですが、これがとても勉強になります! 私たち学生は、朝から夜まで出演や受付の手伝いで忙しいですが、ベテランのお弟子さんによる能や舞囃子・仕舞の上演や、終演後の美味しい会食を楽しみに頑張っています。
他に写真が無かった…
一陽会(3月)
東大宝生会のOBの発表会で、ベテランのみなさんが仕舞や素謡を出されます。私達学生も仕舞を出させて頂くのですが、この一陽会だけは先生方が地謡をしてくださいます……! 先生方の謡を間近で聞いたりOBの方々の仕舞を拝見したりと勉強になりまくりの1日です。例によって会食つきです!!(しつこい)
東大宝生らしくアットホームな会です!
横浜会(4月・8月)
正式名称はそれぞれ神奈川県宝生流謡曲大会(4月)、横浜宝生流連合会謡曲大会(8月)といいます。それぞれ主催される会の方々に相模女子大学のみなさん(私達と同じく藪先生に師事しています)と一緒にご招待にあずかり、横浜能楽堂で仕舞を2番ほど出させて頂いています。能舞台で舞える貴重な機会の一つです!
遊んでる写真しか無かった(どうして……?)
合宿
夏休みと春休みは遠出をして3泊くらいの合宿をします! 場所は決まっているわけではなく、長野(2018夏)・神奈川の大山(2019春)・山形の黒川能の里(2019夏)・佐渡(2020春/中止)などなど、いろいろです! 関宝連の他大の方に来て頂くこともあり、にぎやかで楽しくお稽古に励みます。夜はカードゲームやボドゲに興じたり、飽きてきたら能の動画を見たり(笑)、最終日にはがっつり観光もしたり、思い出に残る旅行になります!