東大宝生会
よくあるご質問(FAQ)
Q. 入部条件はありますか?
A. 能に興味があること! この一点だけです。他は、学年・大学・国籍・経験・性別一切不問です。二年生から始める人も、東大以外の人もいますし、だいたいみんなゼロからのスタートです!
Q. どれくらいの頻度で活動していますか?
A. 活動日は以下のとおりです。
・毎週土曜14:00~17:30の柏蔭舎稽古(駒場キャンパス)
・月2~3回の師範稽古(神保町)(平日18時~21時のことが多いです)
・舞台など各種イベント。月1~2回程度(土日のことが多いです)
詳しくはこちらをご覧ください!
Q. 他のサークルやバイト、勉強との両立はできますか?
A. もちろんできます! 現部員はみな何かしら他の活動(他のサークルとの掛け持ち、アルバイト、ゼミや院での研究など)に取り組みながら、宝生会の活動を続けています。東大宝生会のよさは「各部員が自分のペースで稽古に取り組める」ということにあると思います。忙しい合間をぬって少しずつ参加するもよし、徹底的に稽古して能の道に邁進するもよし。自由に決めてください!
Q. 揃えないといけない道具などはありますか?
A. まず稽古扇と襦袢(じゅばん)を買っていただきますが、これは一度買うと卒業まで(なんて言わずずっと)使えるものです!
稽古扇
稽古の際に必ず使います。1本5400円で、楽器等を買うよりずっと安い値段で始められます!
もちろん、入部してすぐ買ってもらうわけではなく、続けるぞ!という意志が固まったタイミングで買ってもらえれば大丈夫! それまでは貸し出します。
実は扇の文様には流派ごとに決まったパターンがあり、宝生流のは「五雲」と呼ばれています!
扇の色は藍・紫・紅・萌黄の4種類。好きなのを選べます!
襦袢
着物を着る時に、中に着る肌着のようなものです。襦袢には襟がついていて、この襟を見せるようにして着物を着付けます。着物や袴はサークルのものを無償で貸し出しますが、この襦袢だけは肌着ですから自分のものを買って頂きます。値段はピンキリですが、2000円くらいから手に入ります。もちろん着物を着る時にしか使いませんので、初舞台の直前に買っていただければ大丈夫です!
写真は男性用の「半襦袢」です。
その他にもまず白足袋が普段のお稽古にも絶対に必要ですが、こちらは新入生には無料で一足プレゼントしています!
白足袋
お稽古の必須アイテム。これがないと舞えません! 学生稽古なら忘れても大丈夫(ダメだけど)ですが、師範稽古や本番で忘れると舞台には上がれません! スポーツでいうところの靴と同じようなものと考えてください。色々な会社が色々な種類の足袋を出していて値段もピンキリ(ガチで)ですが、数百円から買うことができます。上級生になると色々こだわりだしたり(細型のがいいとか裏地はネルがいいとか)、稽古用と本番用で足袋を分けたりしますが、とりあえず一足あればなんとかなります。
白足袋のほかに黒とか黄色とかもありますが、シテ方では使いません
以上が個人で所持していただくものになります。その他に、お稽古では謡本(うたいぼん)を使います。
謡本
能の台本+楽譜のようなもの。謡本に舞の型(動きの指示)が書かれたものもあり、こちらは「型附(かたつけ)」と呼ばれます。謡本も型附もサークルのものを使えば大丈夫です。上級生になって「この曲はしっかり取り組むぞ!」とか「この曲大好きすぎてミンコフスキーになった」とかいう状況になったら、版元のわんや書店さんから謡本を購入してください。一冊3000円弱からです。
Q. 部費など、活動にかかる費用を教えて下さい
A. 前のQ&Aにも書いたように、まず扇代と襦袢代が初期費用としてかかります。その後は「部費」「役料・連盟員費」「合宿費」「遠征費」などがかかります。
部費
半年10000円です。本番用の扇の購入や臨時稽古の稽古場のレンタル料など、メンバーみんなのためになるような方向に使われます。そして、新入生は1年間部費免除!新入生は1年間部費免除!です!(大事なことなのでさらにもう一回言いたい)部員みんなの出費がかさんでしまう時はそもそも集金しないこともあります。あくまでメンバー全員の活動のためのお金ですから、結構融通がききます。
役料・連盟員費
能舞台で仕舞・素謡など上演させていただく際は基本的に「役料」といって出演料のようなものを支払います。東大宝生では年間7回程度能舞台に上がらせていただいていますが、先生方やお弟子さん方、主催者さんのご厚意により、学生連盟の自演会以外は役料を免除されています。とてもありがたいですね。つまり、役料が発生するのは1年に3回、夏・冬の関宝連と全宝連のみです。関宝連では現在仕舞一番で2000円、舞囃子一番で30000円の役料を設定しています(宝生能楽堂の皆様や協賛いただいている企業の皆様のご厚意によって、かなりめっちゃとても安い役料が実現しています。とてもありがたいですね)。全宝連では開催地にもよりますが、関宝連よりも少しお高めになる傾向があります。
この3回の学生の会では、役料の他に「連盟員費」というものがかかります。連盟員費は番組(プログラム)の印刷代等、自演会や連盟の運営に必要な経費に使われます。関宝連では自演会ごとに3000円頂いていますが、東大宝生の部費同様に1年間は免除!1年間は免除!です! 全宝連では役料同様開催地によりますが、関宝連と同じくらいになります。
合宿費
夏休みと春休みにする合宿では宿泊費と交通費・食費がかかります。みんなとにかく出費を抑えたいので(笑)宿泊費は素泊まりなら3000円以下のところに泊まります。交通費も食費も、できるだけコスパの良い方向を模索します。
能舞台をお借りして稽古する時もありますが、そのときの舞台使用料は基本的に部費から出ます。
遠征費
特に遠方で行われる全宝連(京都・金沢・名古屋)のときなどは現地に赴くための交通費がかかりますが、基本的に現地集合なのでみんな好きな方法で(ラクなのがいいから新幹線でとか、安いのがいいから夜行バスでとか)向かいます。
Q. 普段のお稽古も着物でやるんですか?
A. 学生稽古・師範稽古ともに、普通は洋服+足袋でやります。もちろん着物で稽古しても構いませんし、合宿や臨時稽古の時はたまにみんな着物で稽古することもあります。
Q. お囃子は習えますか?
A. 東大宝生会はシテ方宝生流の先生にしか師事していないため、東大宝生会としてお囃子をお稽古することは残念ながらできませんが、個人的にお囃子方の先生に入門してお稽古することは可能です。現在、1名が幸流小鼓をお稽古しています。個人的に師事するとはいえ能楽界は学生にとても優しいので、お囃子もシテ方のお稽古同様にとても恵まれた環境で習うことができます。中の人にはお囃子をお稽古する人が増えて、学生だけで舞囃子を出せるようになったらいいな!という野望があります(小声)