top of page

お稽古内容

仕舞

一口に「宝生流の能のお稽古」といっても、実は色々な上演形態があります

仕舞(しまい)

一番スタンダードなもの。能一曲の中で特に盛り上がる舞いどころを抜きだして紋付き袴姿で舞います。お囃子(楽器)は入らず、舞台の後ろでバックコーラス陣が謡(うたい)を謡い(地謡:じうたい といいます)、それに合わせて舞うものです。時間はだいたい3分~10分くらい。東大宝生会では基本的に半年に一曲を関宝連・全宝連に向けてお稽古します。「半年も同じ曲やんの?」と思われるかもしれませんが、色々なところを詰めてお稽古してると半年なんてあっと言う間です! 先生からお許しが出る範囲で好きな曲をお稽古できますので、自分の好みに合わせて曲選びをするのも楽しいですよ!

最近のお稽古曲:箙・八島・田村キリ・桜川・巻絹キリ・熊坂・東北キリ・杜若クセ・花月キリ などなど 

地謡(バックコーラス)もメンバー同士で担当します!

 
舞囃子(まいばやし)

簡単に言うと仕舞にお囃子が加わったものです。抜き出す部分が仕舞より長く、また、謡なしでお囃子だけに合わせて舞う部分もあるので、所要時間は10分~30分くらいになります。お囃子に合わせて謡ったり舞ったりと、難しい要素が増えるので東大宝生会では基本的に3年生以上がお稽古して舞台に出しています。自演会では大きな目玉演目の一つで、1・2年生はこの舞囃子に憧れながら仕舞のお稽古をします! 舞囃子も仕舞同様、お許しが出る範囲なら何を選んでもOKです!

最近のお稽古曲:高砂・経政・敦盛・松風・鞍馬天狗 などなど 

舞囃子

​お囃子が入ると一気に舞台が華やかに!

 
素謡(すうたい)

能の全部(または一部)の謡のみを紋付き袴で謡うのが素謡です。いろいろな理由で東大宝生会では基本的に一部を抜き出して謡います(一部を抜き出す場合、「連吟」と呼ぶこともあります)。所要時間は10分から30分ほど。仕舞や舞囃子ではシテ・ワキなどのお役をつとめる人は地謡は謡いませんが、素謡ではお役の人も地謡を謡います。関宝連・全宝連で出すほか、社中会のお弟子さん方の素謡に地謡として参加させていただくこともあります。関宝連・全宝連に出す素謡はメンバーみんなで相談して決めます! 

最近のお稽古曲:蝉丸・葵上・加茂・生田敦盛・小督・鞍馬天狗・橋弁慶・巻絹 などなど 

素謡

関宝連では一日の初めに連盟員みんなで素謡「鶴亀」を謡います(2枚目)

 
能(のう)

本物の衣装(装束:しょうぞく といいます)・能面(面:おもて)を付け、本物の大道具(作物:つくりもの)を出して一曲すべてを上演する形式です。ご想像通り、仕舞・舞囃子から難易度が一気に飛躍します。先生の特別なお許しが必要で学生が能を出させていただけることは滅多にありませんが、能楽を稽古する多くのアマチュアの憧れです。

​2020年、東大宝生から実に8年ぶりに学生能「加茂」を出しました! 近いうちにまた学生能を出させていただけるよう、引き続きお稽古に取り組んでまいります。

最近の上演曲:加茂(2020)、鵺(2012)、加茂(1993) 

2012年の「鵺」の写真です!

bottom of page